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いよいよ今日の夜、最後の夜勤に出かけます。
嬉しい気持ちと感慨深いものが入り交ざった複雑な心境です。
ただひっそりと消えることができれば最高の引退となると思います。
数日前の朝、夜勤から帰ってホッとして車から降りた時のことです。
なんと、右手の薬指をドアに挟まれてしまいました。
どうして薬指だけなのか自分でも理解できません。
あまりの激痛に悲鳴をあげそうになるのを必死に堪えた分、
苛立ちと情けなさに泣きそうになったオヤジです。
自分でドアを閉めたのか、
少し傾斜しているので自然と閉まったのか全く覚えていません。
指先はジンジンするし、爪の中は黒くなって血が溜まっているようですが、
骨折とかはないようで病院にも行かずに済んでいます。
奥さんに話したところ、

老化現象だね・
とうとうやったね。
確かにそうかもしれない。
お義母さんも1年前くらいに
車のドアに手を挟んでしまったことがありましたからね。
同じことを私はやってしまったわけです。
手を引っ込めるのが遅くなったのか・
危ないところに手を置いている感覚がないのか・
自分でドアを閉めたとすると絶対に右手のはずです。
閉めたあとになぜそこに手を置いたのか・
どんなに思いだそうとしても思いだせません。
すべてにおいて老化現象が始まったといってもいいでしょう。
仕事でも、うっかりミスがとても多くなっていると感じています。
申し訳ない・を連発しながら、やっぱり歳だね・も連発、
さぞやこのオヤジ面倒くせーと思われていることでしょう。
退職する間際に骨折なんかして業務に支障が出なくてよかった。
若い人にドアに挟んだ・なんて言ったらいい笑いものになりますから、
黙っていることにします。
これ以上働くのは気力も体力も無理、
判断力も衰えたのが情けなく、いちばんの決めてになりました。
どんなに慰留されても絶対無理でした。
すべて時にかなって美しい
これ以上の退職のタイミングはなかったと思います。
神が導いてくれた2020年10月31日でした。
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