静岡で特別養護老人ホームを運営している法人が施設を閉鎖するらしいというニュースがありましたが、3カ所の施設に入居していた133人全員が数日前までに他の施設に移ったり、自宅に帰ったりしたそうです。
まさか特養が閉鎖されるとは思ってもいませんでしたが、運営する法人が強くなければこのような事態はこれからも起きると思います。
個人経営的な グループホーム や サ高住 もたくさんありますから、施設選びは慎重に取り組まなければいけないと思います。
運営母体をどう判断するか・
近いから、安いから・を基準にしてはいけません。
入居したあとに悪条件のオンパレードなんてことになってほしくないですから。
お義母さんが施設に入居して10ケ月が経ちました。
ほんとに早いものです。
ここの施設は大きな病院を3ヶ所、入所施設は8ヶ所、児童施設も運営している
地域でも一番の 社会福祉法人 ですから冒頭のような閉鎖になるようなことはあり得ません。いまでもこの施設を選んで本当によかったと思っています。
お義母さんは真冬に入居したのでもう一年分経験したことになりますが、部屋から見える四季折々の景色もすっかりお気に入りのようです。
施設の職員とともに始めた小さな菜園も久し振りに土に触れることができて楽しかったようです。
近くにある役場前の道路脇の花壇の花植えにも参加したと自慢していた時もありました。
どうやら施設内での自分の生き方、他の人との交わり方も会得したようで、人間関係などでも大きなトラブルもなく平穏に10ケ月を過ごしてきたようです。
イベントにも積極的に参加していて、週一回の買い物の時には明日どこに行くとか、何日に誕生日会がある・とか教えてくれます。
そして終わったあとも独自の感想も聞かせてくれます。
何人参加したっさ・
なんも食べるものなかったさ・
お義母さんは パリ でも ロンドン でも大したことない人ですから、ちょっとやそっとでは驚きません。
昔から何も聞いても 大したことない・ が口ぐせで、どんなことなら驚くのだろうと不思議に思います。
ケガなどしないでまだまだ元気でいてほしいと思っていますが、先日奥さんとお墓の草刈りに行ったときには90歳と思えないほどにハツラツと鎌を振っていたそうです。
入所する前はずっと家の裏に広がる畑で トマト や アスパラ、ほうれん草、ニラ を育て我が家に供給してくれていたほどですから土や草木が愛しくてたまらないのでしょうね。
私の両親はもう他界していますのであとは義母だけです。
以前、お義母さんが亡くなった時のことを想像しただけて泣けてきたことがありました。自分の母が亡くなっても涙は出なかったのに不思議です。
お義母さんとは 中国・大連 に行ったり、東京見学と宝塚劇場、定山渓温泉 に泊まって 札幌雪まつり を見物したこともあります。
いくら元気でももう90歳と高齢ですからこれからは一緒に旅行することは難しいかもしれませんが、できることならば静岡にいる息子のところに連れていってあげたいものです。
たった一人の孫ですからね。