私の人生は 愚かな人生だった と言っても過言ではありません。
10年程前まではケチケチ人生を楽しむ余裕すらなく、仕事を続けていくだけでも必要経費でお金が足りなくなる始末で、どこかで断ち切らなければならないと常々考えていたけれど何もしないまま時が過ぎていくだけでした。もちろん自己管理もできずに泡と消えたお金もたくさんありますが・
会社でもそれなりの責任者でしたから、あっちの部署でおめでたいことがあるとお祝いをだして、こっちの部署で不幸があれば香典を・と自分だけがバカみたいなことを誇らしげにしていた時期がありました。
北海道の方言でこんな言葉があります。
いいふりこきのしらみたがり・
体裁ばかりを気にして、周りには良く見せているけれど、自分にしらみがたかっていることに全く気が付いていないこと。
まさにその通りの人生でした。
今の職場は下っ端ですから、なにも心配することもなく、自分から率先して言い出す必要もなくてとても助かっています。
会社勤めをしているとどうしても付き合いで何かを買わされる時も結構あると思うのですが、そういうしがらみも全くありません。
独特の勤務体系なので帰りに誰かと飲みに行くこともありませんし、自販機でドリンクを買うこともありません。もちろん酒は飲めないし、タバコも吸いません。
なんてつまらない男だ・と思われても、見下されても一向に構いません。
飲めないお酒にお金を出して、タクシー代を払って帰ってくるなんて愚の骨頂です。
つまらない男で結構、これが私のライフスタイルですから・
若い人たちに対抗しようとしても時間と体力の無駄ですから、ひたすら三猿に徹することが最善策と日々悶々としています。
どうしても我慢できなければ家に帰ってから、奥さんにぶちまけます。
会社のことは 家に持ち込まない・ とかいう人はエライと思うより ほんとかよ・ と疑ってしまいます。
家で愚痴のひとつも言わないわけ?
奥さんもそれでいいわけ?
それが本当なら凄いです。
自分が勤める会社で息子をアルバイトさせて、ほとんどすべてを見せてしまった私はどう評価されますか・
すごいとか思ってくれなくても、こんな仕事をしていたと知っていてくれるだけでも救われる気がします。
おやじは上司に怒られ惨めだった・
客にペコペコしてみっともない・
それでもいいんです。親父の仕事を見たことない息子と語り合うことなんかできないですからね。
同僚と口喧嘩していた時に、息子が少し離れたところで事態を見守っていたのは心強かった、さすが息子です。
殴り合いになっていたらきっと加勢してくれたことでしょう・
息子と立場が逆転するまでそんなに時間はないと思いますが、家の中だけの父親しか知らない息子にはならなくて済んだようです。
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