昔の韓国旅行は今のような韓流ブームではなく、男性客がほとんどでした。
当時の韓国政府が外貨獲得のために公認した国営風俗にまんまと日本の男達はハメられていったのです。
この風俗旅行の添乗は嫌な仕事でした。
民族舞踊を見て食事をするだけなら、どこの国でもあるオプションツアーのひとつですが、ここは違います。かならず客の隣に女性が付きます。そして・・
日本だったら〇〇斡旋の罪で逮捕されるようなことを添乗員がしなければならないのです。大事なお客のところに超美人が付くようにこっそり裏の手配もします。
でも、これらを除けばきちんと真面目なツアーも数多く経験しました。
仕事で行った回数は12回・
記憶に鮮明に残っているのが、東洋医学の鍼治療の先生達が韓国の精神病院でボランティアで治療した時のことです。
私はなにもすることがないので、次々にやってくる患者たちを観察することだけに夢中になっていました。韓国の精神病院に入った添乗員もそう多くないでしょう。
靴屋さんの経営者たちが集まって韓国に靴工場を見学に行ったこともありました。
その工場ではなんと「リーガルシューズ」が作られていてびっくりしました。
あのリーガルが韓国製?
今はどうなっているのかは調べてもいません。
数度行ったのが利川にある青磁の窯元でお金持ちの人がたくさん参加していました。
登り窯から出したものを気に入らなければその場で破壊してしまいます。
壊さないで私にくれっ・と思ったものです。
販売しているモノもバカ高くで驚きました。
若い頃小さな旅行会社に勤めていた時の話を続けていますが、もう40年近くも前の話ですから、行った記憶はあってもどんなところだったのか全く覚えていないことがいっぱいあります。
現在、北朝鮮を望める施設では烏頭山統一展望台という立派な建物があるようですが、オプショナルツアーで1度だけ当時あった小さな施設に行ったことがありますが、北朝鮮が見えたのか、イムジン河は見えたのか・全然覚えていません。
何となく建物はうっすら記憶にあるのですがそれだけです。
他にもソウルから南に下った慶州や釜山、済州島にも行くことができました。
済州島では帰りの飛行機が欠航して大変な目に遭ったり、ソウルではホテルに予約が入ってなくて現地の手配業者と一緒にラブホテルで待機、部屋が空く都度キープしてツアーのお客を入れる・という恐ろしい経験もしました。
今は改善されているかもしれませんが、当時の韓国は時間にルーズでコリアンタイムというのがまかり通っていましたから驚きです。約束は決定ではないわけですから、現代の外交姿勢と一緒ですね。
添乗員の仕事は 人のお金でどこでも行けて給料をもらえるからいい仕事ですね・ とよく言われますが、とんでもないっ!
添乗員はまるで 奴隷、執事、秘書、家政婦、ヘルパー のようにこき使われます。
今回で韓国の話は終わります。
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